「空き家になった実家を片付けたい」「業者に頼むと費用がかかりそうだから自力でやりたい」と考える方は少なくありません。空き家の片付けは、気力と体力、時間さえあれば自力で可能です。

しかし、家の大きさや状態によっては業者を頼ったほうが現実的な場合もあります。
この記事では、空き家の片付けを自力で対応できるかの判断基準から、片付け費用を安く抑えるコツ、空き家の片付けで利用できる業者の種類について解説します。
空き家の片付けは自力でできる? 業者を頼るかの判断基準

空き家を片付ける方法は、自力で対応するか業者を頼るかの二択です。費用面だけ見れば、もちろん自力で片付けたほうが費用は安く抑えられます。
とはいえ、状況によってはプロを頼ったほうが現実的なケースもあります。業者へ依頼すべきかの判断基準は以下の通りです。
業者を頼ったほうが良い基準
- 空き家がいわゆる“ゴミ屋敷”状態になっている
- 物件が遠方にあり、頻繁に通えない
- 間取りが3DK以上
自力で片付けられる基準
- 間取りが3DK未満
- ゴミが散乱していない
- 何がどこにあるか、だいたいわかっている
間取りの基準は、一般家庭の物の量を基準にしています。空き家になる前に物を減らしていたり、片付けに参加できる人数が多かったりする場合は、もっと広い間取りでも業者を使わずに片付けられるでしょう。
逆に、間取りが小さくても部屋いっぱいにゴミが積まれているような家は、ゴミが倒壊したりカビを吸い込んだりといった危険があるため、専門業者への依頼をおすすめします。
【空き家の片付け費用相場】気になる調査結果はこちら

空き家の片付け費用を調べると、おおよそ20万〜60万円と相場が出てきます(2025年2月調査時)。ただ、これはあくまで目安であり、実際は家の状態で費用は大きく変動します。
片付け費用を決めるのは、おもに廃棄物(ゴミ・不用品)の量と質です。廃棄物の量が多いほど、また処理しにくい物であるほど、以下の費用が大きくなります。
- 作業に必要なスタッフの人件費
- 廃棄物の運搬費用
- 廃棄物の処分費用
- 部屋のクリーニング費用
したがって、事前に家の中の物を減らしておくことが、片付け費用を抑える最大のコツと言えるのです。次から具体的に解説します。
業者へ依頼する前にできるだけゴミを減らしておく

物を捨てる方法で一番安価なのは、自治体が提供しているゴミ回収です。自治体のゴミ回収は税金で賄われているため、無料またはゴミ袋料金程度の負担で済みます。
一方、ゴミ回収を片付け業者のような民間企業に依頼すると、処分にかかる費用はすべて自己負担になってしまいます。費用の計算方法は業者によりますが、自治体で捨てるより安くなることは基本的にないと考えて良いでしょう。とくに生ゴミや液体物のような処理困難物が混ざっていたり、粗大ゴミが多かったりすると費用がかさみます。
よって、ふつうに捨てられる家庭ごみは、可能な限り自治体のゴミ回収を使って捨てておきましょう。軽トラックを運転できるなら、ゴミ処理センターへ直接持ち込んでしまうのも一案です。
売れる物はしっかりお金にする

空き家の片付けをしていると意外な掘り出し物が見つかることも少なくありません。貴金属類やブランド品、ジュエリー、腕時計が代表的です。そういった掘り出し物を含め、売れる物をしっかり換金することも片付け費用を節約するコツです。
また、大型家電や家具の処分には、一点につき数千円〜1万円ほどの回収費用がかかります。もしリサイクルショップで引き取ってもらえるならば、たとえゼロ円に近い買取金額でも処分・回収費用がかからずお得です。
「ブランド家具や最新型の家電じゃないと売れないのでは?」と思うかもしれませんが、ノーブランド品や型落ち家電でも再販に支障がなければ引き取るリサイクルショップはあります。トレファク出張買取も幅広く買取りしておりますので、ぜひご検討ください。
片付け業者を利用する際は相見積もりを取る

片付け業者に依頼する際は、2〜3つの業者から見積もりを取ることをおすすめします。片付け業者にも得意不得意があり、見積額に差がでる可能性があるためです。もし差がなくても、費用に納得感を得られるでしょう。
ただし、依頼する業者の選定は慎重に行ってください。なかには当日になって追加料金を請求してきたり、処分品を不法投棄したりする悪徳業者も存在します。
他社と比較して見積額が安すぎる業者や費用明細が不明瞭な業者は、依頼を避けたほうが無難です。
どこに頼む? 空き家の片付けを依頼できる業者の種類
空き家の片付けで活用できる業者には、以下のような種類があります。空き家の状態にあわせて選びましょう。
業者の種類 | 主な特徴 |
一般的な片付け業者 | ・不用品の処分回収がメイン・仕分けから特殊清掃まで幅広く依頼できる |
遺品整理業者 | ・遺品の細かな仕分けに特化・不用品の処分回収もセットで依頼できる |
買取専門業者 | ・さまざまな家財や不用品の買取に特化・他業者より適正な買取査定額が出やすい |
家事代行業者 | ・一般的な家事の範囲内の片付けに対応できる・時間制で依頼できる |
一般的な片付け業者(ゴミ屋敷専門を含む)
貴重品や大切な品はすでに整理できていて、空き家のなかにほとんど不用品しか残っていないような場合は、一般的な片付け業者の利用をおすすめします。
ここでの“一般的な片付け業者”とは、「(地域名) 片付け業者」で検索してくると出てくる業者を指します。不用品回収をメインに、ゴミの仕分けや不用品の買取、家の清掃など幅広く対応してくれるのが特徴です。
とくにゴミ屋敷専門の業者は、トラック一台分◯万円といった料金形態で家の中の物を処分してくれて、片付け後の特殊清掃まで依頼可能です。空き家が素人では手に負えない状態になっているときに頼りになります。
遺品整理業者
空き家のなかに故人の大切な品が紛れている可能性がある場合は、遺品整理業者に頼むのがおすすめです。
遺産相続に関係する貴重品、思い出・形見の品、廃棄する物に故人の遺品を丁寧に仕分けてくれるため、納得感のある片付けができるでしょう。廃棄物の処分まで一括で依頼でき、さらに仕分けたあとの遺品の買取まで行っている業者もあります。
ただし、仕分けに時間をかける分だけ一般の片付け業者より費用は高くなります。空き家の間取りや遺品の量によっては作業に数日かかるため、すべて立ち会えない前提で信頼できる業者を選ぶ必要があるでしょう。
買取専門業者

リサイクルショップなど買取専門業者の出張買取サービスも空き家の片付けに利用できます。「不用だけど売れそうだ」「廃棄するのはちょっともったいない」という物が多い場合におすすめです。

買取専門業者は専門知識と独自の販路を有しているため、不用品に適正な価格がつきやすいのが特徴です。家族がガラクタだと思っていた物に、予想外の高額査定がつくこともあります。
ただし、あくまで買取専門になるため、買取不可となった不用品の回収には対応してもらえません。また、ゴミの仕分けや清掃も対応範囲外のため、ある程度整理できている空き家の場合に利用できる業者と言えます。
家事代行業者
空き家の状態が良好で、一般的な片付けの範囲に収まるならば、家事代行業者への依頼も考えられます。「基本的に自力で片付ける予定だが、一部の作業で人手がほしい」というときに、時間制で依頼できます。
ただし、粗大ごみの搬出など危険の伴う作業は依頼できません。廃棄物の回収も対応範囲外です。
また、遺品整理士のように専門知識を有しているわけではないため、物の仕分けを頼むときは細かく指示する必要があるでしょう。
トレファク出張買取の“一軒まるごと買取”のおすすめポイント
トレファク出張買取では一軒まるごと買取サービスを提供しています。

一軒まるごと片付けを謳う不用品回収業者はありますが、一軒まるごと買取ができるのはトレファク出張買取だからこそ! 「家財がたくさん残っているけれど、どこに依頼すれば良いのかわからない」といったときは、ぜひトレファク出張買取の一軒まるごと買取サービスをご検討ください。
ここでは、トレファク出張買取の“一軒まるごと買取”のおすすめポイントを紹介します。
査定対象が幅広く、買い取れる品目が多い
トレファク出張買取は、日用品から骨董品にいたるまで幅広い品目が買取対象です。
- ブランド品・ブランド衣類
- 大型家具・家電
- アウトドア・ゴルフ用品
- 絵画
- 骨董品
- 金・プラチナ
- 着物 など
出張買取でお客様を訪問するスタッフと各ジャンルに精通した査定士が連携し、一品ずつ丁寧に査定します。多種多様な品目のすべてで、適正かつ公平な査定額を提示できるのがトレファク出張買取の最大の特徴です。
トレファク独自の幅広い販路に基づいて査定額を決めるため、お客様が売れないと思っていた物に高額な査定がついたり、不用品回収に出す予定の家具が買取になったりすることもしばしば。査定を進める途中でお客様が気づいていなかった貴金属や価値ある品が見つかり、買取総額が数百万円になった例もあります。
引越サービスもセットで利用できる
トレファクでは、出張買取と引越サービスがセットになったリユース一体型引越“トレファク引越”も提供しています。
「不用品の買取査定+引越しの見積もり」と「買取品の回収+引越し作業」を各1日でまとめて対応。
- 買取金額を引越し費用に充てられて節約になった
- 引越し準備にかかる時間を削減できた
- 買取になった家具や家電を引越しギリギリまで使用できて助かった
- 愛着のある品をリユースに回してもらえて嬉しい
上記のようにご好評いただいています。一軒家からマンションへの住み替えなど、引越しを伴う空き家整理を予定している方に向けて、トレファク引越と連携したサービス提供が可能です。
不動産の売却までワンストップで任せられる
トレファクでは、家財整理と不動産売却をまとめたサービス“トレファク不動産”も提供しています。
- お引越しと不動産売却を同時に進めたい
- 空き家の家財整理と不動産売却をまとめて相談したい
- 実家や持ち家を片付けたあと、賃貸に出したい
上記のようなお悩みをお持ちの方へ、最適なプランをご提案します。空き家を片付けた後の対応にお困りの方に向けて、トレファク不動産と連携したサービス提供が可能です。
空き家になった実家を片付けるならトレファク出張買取へ

空き家の片付けにおいて、家の中に残された家財や不用品の処分に頭を悩ませる方は多くいらっしゃいます。すべて廃棄処分しようとすると費用がかさんでしまうため、リユースできそうな物については出張買取サービスの利用がおすすめです。
トレファク出張買取では、家財や不用品が残っている空き家を一軒まるごと査定いたします。家に残された幅広い品目について、各ジャンルに精通した査定員たちが適正な査定額を提示いたします。
空き家の片付けは、ぜひトレファク出張買取の一軒まるごと買取サービスをご検討ください。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
空き家になった実家の片付け経験者にアンケート「困ったことや印象的だったことを教えてください」
※アンケートはWEBリサーチで収集した内容を掲載しています。あくまで各個人の意見となりますのでご了承ください。
千葉県
2階の大型テレビを処分したいが、人力で1階へ降ろせなかった
兵庫県
いるものと捨てるものの判断がむずかしい。捨てるものの判断をアドバイスしてくれる業者がほしかった
大阪府
片付けは姉が主体的に実施した。学生の頃から買っていた、私の雑誌コレクションまで捨てられた・・・
愛知県
急いでいたので相見積もりをする時間がなかったのが、思い返すと相見積もりをすべきだったと思う
大阪府
値打ちのない古銭がたくさんあった
大阪府
貴重品の場所が分からなかった
長野県
市が推奨している回収業者にお願いしたので安心感があった
三重県
兎に角荷物が多すぎて困った
埼玉県
どの店にお願いするのが良いのか判らない
埼玉県
ほとんど母親しか知らない持ち物だったので自分ひとりの判断で処分していいかどうか迷った
福岡県
ゴミ屋敷になっていて電気も水道も止まった夏場の暑い中、貴重品を取り出すのに離れた実家に何度も通うのがとても大変だった
千葉県
物が多すぎてどこから手を付けてよいか途方に暮れた
奈良県
まだ使えそうな物も処分しなければならないと判断した時、時間があれば買取店に持ち込むなどで売れるのに!と思った
茨城県
電気などが繋がっていないため、寒かったり暑かったり、トイレも使えず困った
東京都
絵画・掛け軸・人形などの嵩張る骨董品が多かった。骨董品買取業者に頼み、予想より高値で引き取ってもらった
千葉県
ものが多すぎて処分するのが大変だった。処分するのに高額な費用がかかった
東京都
本当に捨てていいものなのか分からずに、悩んでいたら、あっという間に1日が経ち、中々、片付けが捗らなかった。また、思い出の品を見つけるたびに、鑑賞に耽り、手が止まってしまった
大阪府
仏壇の処分と台所の棚にため込まれた小物の処分に困った。仏壇はそのまま捨てようとするとお寺の人から文句がくることと、台所の棚には通帳や保険証など重要な書類があるので一括で捨てることができなかった
神奈川県
認知症気味な母が現金を様々な場所に隠し、通常では考えられない場所に分散していたので、本一冊一冊、全ての空き箱等現金捜索に手を焼きました
大阪府
荷物を外に自分達で出せたら安くすみ、すべてお任せなら10倍位の値段になると言われ、お金を取るか体力を取るかで揉めた結果、お金で解決することにしました